★ 【第三部:宇宙の果て】 ★
…
それからもとげタル達は頻繁に宇宙へ出掛けるようになった。
残りの太陽系の惑星の調査をしたり、太陽系…更には銀河系の外に出て地球外文明惑星を見つけたりもして、
太陽系アルバムや宇宙写真集なども作った。
そんな中、スペースバードの姿を幾度か見つけられてしまい、とげタル達の住む街では謎の飛行物体の噂が広まり出していた…。
学校にて。
とげタル『あの…謎の飛行物体のうわ』
ハニアド『知ってる!今度から注意するよ。
最初に猛スピードで発進させれば見えないから大丈夫。
噂なんてすぐに消えるって。』
とげタル『そうだな!』
その後もとげタル達は宇宙探査を続けた。
ある日、学校でとげタルとハニアドは話し合い、次の土曜日についに宇宙の果てを探しに宇宙の冒険をすることにした。
…そして迎えた土曜日。
とげタルとハニアドはスペースバードの前に来た。
ハニアド『さあいよいよだ!
宇宙の遥か彼方がどうなってるかぁ調べに行くぞ!
宇宙の果てを見つけるまで引き返さないぞ!
覚悟はいいな?』
とげタル『ああ!全く検討もつかないが、もしかしたら数日間帰って来れないような長旅になるかもしれないからな…。
まあなるべく日帰りできるように頑張ろう!』
ハニアド『よし!行くぞ!
とげタル達はスペースバードに乗り込み、宇宙の果てを目指して出発した。
とげタル『どうなってると思う?』
ハニアド『やっぱり壁があったり…。』
とげタル『現実性がないな…。
なんか戻って来ちゃったりするんじゃないの?』
ハニアド『俺だってそう思ったりもする。
でもそれじゃあつまんないからあ壁とか凄い空間とかがあったりするって信じてんだ!
だからさっきそ~いったんだよ!』
とげタル『そう思ってないと面白みがないしな…ん~壁があったとしたらその壁はどんな色なんだろ?』
ハニアド『虹色?』
とげタル『俺的にはレンガでできてるようなイメージなんだが…。』
ハニアド『レンガが自然にできるか?
ん~てか壁があったとしてもその先もあるんだよな…。
壁の向こうはどうなってると思う?』
とげタル『地球のパラレルワールドがあったりして?』
ハニアド『四次元空間?』
とげタル『五次元空間!』
話しが盛り上がるなか、スペースバードは我が地球を離れ、我が太陽系を離れ、我が銀河系を離れ…。
銀河系の先には星がない…。
だが所々にいくつもの銀河系が存在し、銀河系そのものが星のようだ!
ハニアド『さぁ~この先に何が待っているのか…。』
とげタル『ワクワクするな!』
ダレてきた数時間後…突如何かにぶち当たった。
ハニアド『ん?何だ!』
とげタル『何だかんだと聞かれても…???』
ハニアド『え? もしや! と答えるのが世の情け…ぇ!』
とげタル『この先には進めないのかよ…。』
ハニアド『おい!よく見ろ!』
とげタル『ん?』
ハニアド『目の前になんかあるぞ!』
とげタル『な、何だこりゃ!』
そこにはなにやらぶにゃぶにゃしたクリーム色の膜があった…。
とげタル『き、気持ちわりいな…。
宇宙に溶け込んでるようで見えにくいし…。
ま、まさかこれが宇宙の壁…?』
ハニアド『そうかもしれない…。
この膜が宇宙を包んでいるようだな…。
大発見だ!』
とげタル『ッママジでこんなもんが…っこ…っこんな色だったかぁ…。カシャカシャ
…っててかなんでぶにょぶょなんだ?』
ハニアド『っなんの物質でできてるのか…ん~…』
とげタル『で、こ、この先にはどおやって行くんだ?』
ハニアド『んん~…とりあえずこの壁? の向こうに行けそうな場所を探してみよう。』
しばらく膜沿いを進んだ。
ハニアド『ん? あれはなんだ?』
とげタル『膜に…穴が…。』
ハニアド『ま! まさか! 宇宙の外に出られるのか!』
とげタル『おお!』
とげタル達はその穴をのぞいてみた。
とげタル『細長いトンネルみたいになってるじゃん!』カシャ
ハニアド『どこに繋がってるのか…。』
期待を膨らませつつ中を進んでみることにした。
内部はほんわか明るく、やはりぶにょぶょしていて気持ちがわるい…。
とげタル『ここも宇宙…か。』カシャカシャ
ハニアド『どこまで続いてるのか…。
ワクワクものだなー。』
とげタル『ん? 出口?』
ハニアド『さあぁ~』
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